UM SaaS Cloud 導入事例

アイテック株式会社 様

複数システム利用からの統合を目指して、
データ可視化で業務効率化

2024.12.06 掲載

アイテック様について
輸送機器部品、主に2輪・4輪車のクラッチやエンジン周りの部品製造・販売
アイテック様
お話をお伺いした方
製造部 部長 鈴木 博司 様
第一製造部 次長 築樋 昌幸 様
製造部 プレス課 測定G 吉見 佳央理 様
生産管理 青木 澪 様
お客様の課題
データが分散しており必要な情報を取り出せない
課題解決の成果
システム間でのマスタやデータの重複を解消
作業の進捗把握が容易になった
仕掛品の在庫管理ができるようになった
ご利用モジュール
UM工程進捗UM販売購買UMガント

※ この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた内容に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述している場合がございます。

アイテック株式会社(以下、アイテック)様は、車やバイクのクラッチ部品を主に製造しており、プレスから熱処理まで一貫して生産できる点を強みとしています。近年は、ロボットプレス金型の開発と、バリ(加工面に残留する不要な突起)を軽減させるバリレス金型の開発を進めています。また、CO2を排出しない「浸窒焼入れ」という技術を、業界で先だって量産化に使用しています。

今回、UM SaaS Cloudの導入プロジェクトリーダーである鈴木 様、メンバーの築樋 様、吉見 様、青木 様にインタビューさせていただきました。

既存システムの老朽化、セキュリティ対策として

システム導入を検討し始めたきっかけは何ですか?

(築樋 様)UM SaaS Cloud導入前は、ホストコンピューターを使っていました。ホストコンピューターの老朽化と、昨今のサイバー攻撃対策として、システムの刷新を検討し始めました。コロナ禍でのテレワークなど、クラウド化を進めて柔軟な働き方を推進したいという思いもありました。

複数のシステム間でマスタやデータが重複していた

導入前はどのような課題をお持ちでしたか?

(築樋 様)以前は、数種類のシステムを組み合わせて使用していました。システム間でマスタデータや、更新のための作業が重複してしまっていたので、最新の情報や正しい情報を探すことが容易ではありませんでした。

 また、システムの使用がシステム担当者に属人化していたため、見たい情報があってもすぐに取り出せませんでした。担当者が不在でも他のメンバーが使えるようにしたい、欲しいデータをすぐに取り出せるようにしたいと思っていました。

現場の作業状況が可視化された

導入後、どのような変化がありましたか?

(青木 様)旧システムでは、移行票(作業指示書)の出力に5ステップほど必要だったのですが、UM SaaS Cloudではボタン1クリックで出力できるようになりました。時間で換算すると、1か月分の移行票の発行に担当者全体で見て3時間弱かかっていたところが、UM SaaS Cloudになってからは時間はおよそ半分ほどに削減できました。

 移行票の有無や、工程の進捗状況、仕掛品の在庫状況などが画面上で一目で分かるようになり、現場から「移行票がない」と指摘されても、データをもとに「あります」と自信を持って答えられるようになりました。

(吉見 様)便利になったところは、製造オーダーの可視化です。UM SaaS Cloudのレポート機能で、オーダーNo.順に整理された製造オーダーの一覧が簡単に作成できるようになりました。これにより、作業状況や進捗の把握が格段に容易になりました。

他にも売上データや単価マスタの一覧など、様々な重要な情報もレポートとして作成できるようになりました。これらの情報が以前よりも把握しやすくなったことで、判断に必要なデータへのアクセスが向上しました。

(築樋 様)実績入力の部分は運用に合わせアドオン開発してもらいました。現場の入力負荷が下がったことでヒューマンエラーの減少にも貢献しています。現場には外国籍の作業者も在籍しているため、操作の簡素化は重要なポイントでした。

どのようにしてUM SaaS Cloudの「レポート作成機能」を習得されたのですか?

(吉見 様)レポート機能やフローの設定については、最初は慣れるまで少し時間がかかりましたが、ハンズオンセミナーや動画での設定方法がまとまっているため、自分で進めることができました。

(鈴木 様)社内のデジタル化への取り組みに対する姿勢が大きく変化しています。データへのアクセスが容易になり、リアルタイムで必要な情報を得られるようになったことでデータ活用の文化が浸透し始めています。以前は現場レベルの視点が中心でしたが、今では経営レベルの視点へと徐々に移行していると感じ、非常に嬉しく思います。

データに基づいた改善活動へ

UM SaaS Cloudの活用について、今後の展望をお聞かせください

UM SaaS Cloudの導入により、データの取得と可視化が実現し改善に必要な情報基盤が整ってきています。今後は、蓄積されたデータを活用した本格的な改善活動に焦点を当てていきたいと思っています。具体的には、生産計画の精度向上に着手したいと考えています。

鈴木 様、築樋 様、吉見 様、青木 様、アイテックの皆様、ありがとうございました!